日航機ニアミス事件の概要と原因!判例も気になる・・・

今回は2001年1月31日に静岡県の駿河湾上空で発生した日航機ニアミス事件を取り上げます。

 

一番安全な乗り物ともいわれる飛行機ですが、日航機ニアミス事件はなぜ起きてしまったのでしょうか?

 

ニアミス事件の概要と原因、そして最高裁の判例を見ていきます。

 

それでは日航機ニアミス事件の概要からお伝えしていきます。 

 

スポンサーリンク

日航機ニアミス事件の概要とは!?

 

事件は2001年1月31日15時55分頃静岡県焼津市沖の駿河湾上空にて羽田空港から那覇空港に向かっていた日本航空907便ボーイング747-400D と韓国の金海国際空港から成田国際空港に向かっていた日本航空958便DC-10-40が異常接近しました。

 

双方が回避行動をとって衝突は回避したものの、急降下によって907便では427名(乗客411名・乗員16名)のうち、9名が重傷、91名が軽傷を負った。

 

250名が搭乗していた958便では幸いにも負傷者は出なかったが、677名が命の危機にさらされた。もし衝突いていれば史上最大の航空機事故になっていた。

 

ではなぜこのようなニアミス事件が発生してしまったのでしょうか?

 

日航機ニアミス事件の原因

 

日航機ニアミス事件の原因は複合的な要因によって起きたとされていますが、その中でも重大な原因は航空管制官らによる不適切な管制指示です。

 

東京航空交通管制部の訓練中の航空管制官が便名を取り違えて不適切な指示を出したことと、訓練管理者だった航空管制官がを適切に対処しなかったことが発端とされている。

 

しかし、 TCASという空中衝突防止装置の指示内容はおろか、TCASが指示されていること自体、地上の管制官には伝達されないことや運行に関する規定に不備があったなど航空管制官の責任がすべてとも言い切れなく、裁判での争点となった。

 

当時は管制官の指示とTCASの指示が異なった場合にどちらを優先するのか明確化されていなかったということもある。

 

日航機ニアミス事件の判例

 

結論からいうと最高裁で管制官2人が有罪と判断されました。最高裁判決において禁錮以上の刑が確定したことにより航空管制官2名は国家公務員法76条・38条2号の規定に基づき失職した。

 

一審では管制指示の言い間違い自体が実質的な危険性のある行為とはいえないなどとし、無罪を言い渡されたが、二審では一心の判決を破棄して 禁固1年から禁固1年6ヶ月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡したていた。

 

ただ最高裁の時の5人の裁判官の中の一人は、当時のシステムや管制官の知識ではTCASの指示内容を知り得ないこと、907便機長の判断が国や航空会社の情報提供不足が引き起こした誤った判断であるために、降下指示とニアミスとの因果関係が認められないことなどを挙げている裁判官もいた。

 

まとめ

 

日航機ニアミス事件は航空管制官の便名の間違いが発端で起きたとされるも、当時は空中衝突防止装置の指示と異なった時にどちらを優先されるかといった規定がなかった。

 

このように発端こそ管制官の便名の間違いですが、運行に関する規定の不備やTCASの訓練不足など複合的な原因で発生したとされている。

 

最高裁では管制官二人が有罪となる判決が下っている。

 

この判例には個人に責任を追求するのはどうかといった意見や今後管制官に必要以上のプレッシャーを与えるなどの意見もある。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする