今回はニュースで報じられていて話題となっているプベルル酸とは何なかについて調査してみました。
小林製薬の紅麹サプリメントの健康被害でプベルル酸という本来含まれない物質がサプリメントから検出されました。結構被害との関連は明らかになっておりませんが、今後政府が調査を進めるとしています。
プベルル酸という聞きなれない物質はどんなものなのでしょうか?
プベルル酸とは?わかりやすく!
プベルル酸…?知らない子ですね
— 松浦直輝 (@Voltaire4116594) March 29, 2024
カルボン酸だというのはわかりますが七員環に直接カルボキシ基が結合してるんですね
(こんなですが一応化学科です) pic.twitter.com/III716A17Q
プベルル酸とは青カビ属から産生されるトロポノイドと呼ばれる化合物の一種。
厚労省の担当者によるとマラリア原虫を殺すような活性があり、毒性は非常に強いとのことです。
薬理学や毒性学の唐木英明(東大名誉教授)によるとプベルル酸は紅こうじから自然に発生することはないと思われるとのことです。
SNS等でもプベルル酸とは何かについての投稿が目立ちます。
プベルル酸は別名,プベルリン酸(puberulic acid)。東京化学同人『化学辞典』『化学大辞典』には記載がないが,共立出版『化学大辞典』にはプベルリン酸の名で記載があった。産生する菌も載ってる。
— 露本伊佐男 / Isao Tsuyumoto (@tsuyu2011) March 29, 2024
※Nとあるのは規定濃度。1価ならmol/Lと同じ
以下,共立出版『化学大辞典』より pic.twitter.com/2MqnWPJLoC
プベルル酸は腎臓や健康に影響はある?
気になるのはプベルル酸が腎臓や人体にどのような影響があるのかという事についてですが、冒頭でもお伝えした通り現段階では明らかになっておりません。
唐木英明(東大名誉教授)によると腎臓への毒性があるかを動物実験で調べることが必要だが、結果が出るまで1〜2カ月はかかるのではないかとのことです。
医薬品の製造現場に詳しい神経薬理学の光本泰秀 北陸大学教授はなぜ腎臓に集積したのかや、もしくは集積していなくても腎臓に毒性を示したのかを明らかにしないと原因物質として特定できないと指摘されています。
また、長年紅こうじを製造してきていて急に特定のロットの製品から健康被害が出るのは不思議として、外部からの近美優などの可能性も調査をする必要があるとしています。
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