北極圏のグリーンランドの氷床の下の今から60年近く前にキャンプ・センチュリーというアメリカ軍の科学研究基地が建設されました。
北極圏の氷の下になぜキャンプセンチュリー基地は建設されたのだろうか?その目的や現在廃墟になってしまっている理由も興味があります。
分厚い氷によって永久に封印されるはずだった現在廃墟になっているキャンプ・センチュリー基地は気候変動によって新たな問題が発生しているといいます。
今回はキャンプセンチュリー基地についてまとめてみました。
キャンプセンチュリーの画像はある?
[1959] [CAMP CENTURY] [Greenland] The purpose and construction of this research base Camp Century which was built below the ice sheet of Greenland in [1959] and was about the size of a small city…👇 pic.twitter.com/idZDLrH6Mr
— Paul Harvey Predicts 🇳🇿NZ (@HicksKiwi) March 23, 2024
キャンプ・センチュリー基地とは?
キャンプ・センチュリー基地は冷戦時代の1959年からアメリカ軍が表向きは科学研究基地として計画されましたが、本当の目的は最大600発の核ミサイルを隠す「アイスワーム計画」拠点の為でした。
グリーンランド北西部の場所に建設されたキャンプ・センチュリーの真の目的は核ミサイルの秘密基地だったといえます。
氷の下にトンネルを掘り、原子力発電装置を視聴しプレハブ型の教会や映画館などが作られて5年間にわたり200人ほどの兵士が常駐していました。
一方で科学研究も進められ氷床コアの採取をし、1966年には1375メートルを掘り進め初めて基盤まで達した。
採取された氷床コアは過去の大気の成分などがわかり、40万年前にグリーンランド西部は氷におおわれていなかったなど気候変動研究を大きく前進させました。
廃墟になった理由や原因とは?
当初アメリカ軍は分厚い氷が基地を守ってくれると考えたのかもしれない。ところが基地建設当初から氷床が流動的だったのです。
建設直後からトンネルが歪み地価の建設物が破壊され始めました。原子力発電施設の熱なども原因の一つになったようです。
このような状況に、とうとうアメリカ軍は1967年にキャンプ・センチュリー基地を放棄してしまいました。
環境ドミノの問題とは?
アメリカ軍はキャンプ・センチュリーを放棄した時に原子力発電装置の主要部分は撤去したものの、インフラや建造物、ディーゼル燃料、低レベル放射性廃棄物は放置したままでした。
アメリカ軍は永久に氷の下に封印されるものという考えのもt、キャンプ・センチュリーを放棄したのでした。
しかし近年の地球温暖化によって氷が解け、雪原の下に放置された廃棄物が漏れ出す可能性が指摘されているのです。
最近のある評価では解ける速度より降雪量の量が勝っているので、2100年以前に地表に出てくるリスクはないとされていますが、気候変動が気になるところではないでしょうか。
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